デジタル一眼で惑星撮影への道1
- izukogen1-2008
- 2014年5月1日
- 読了時間: 3分
これまで、惑星を撮影する方法として以下のような手順で撮影していました。
1)ToUcam Pro(Webカメラ)で動画を撮影。
2)フィリップス社の動画キャプチャソフトで自動的にAVIフォーマットで保存。
3)Registax5 or 6に読み込んでOptimize&Stak処理し、画像を明瞭化。
Registaxでの初設定は別として、流れとしては非常に単純でやりやすかったのですが・・・デメリットがありました。それは以下の通りです。
・ToUcam Pro用のキャプチャソフトはWindows版しかない。
・解像度は最大でも640pixelしかない。
・天体観測にいちいちパソコンを持って行かなければならない。
実は、私のノートパソコンはMacbookなので、しかたなくBootCamp経由でWindows7を走らせていました。ただ、BootCampは色々不具合もあり、完璧にWindowsに対応している訳ではありません。例えば、トラックパッドのスクロールもうまく動かないし、何より、モニタの明るさ調整ができないのです。これは非常に困ります。
天体観測において明るいモニタは大敵、目が眩んでしまいますし、他の観測者の迷惑にもまります。
しかし、BootCamp上では、自動的に最大明度になってしまいます。これは、Windows8にしても同じでした。
それで、新たなWindowsノートを買う余裕もないので、今あるもので何とかしようと模索しています。その1つの方法が「デジタル一眼の動画機能」を使うやり方です。
最初はToUcam Proの代わりにデジタル一眼の動画を使えばいいんだ・・・ぐらいに軽く考えていましたが、やってみると問題山積。カメラ側の設定もかなり試行錯誤が必要ですが、それより困ったのが、画像処理をするRegistaxが特定のAVIファイルにしか対応していない点です。
私のデジタル一眼(EOS Kiss X4)の動画はmovフォーマットなので、何らかのソフトを使ってAVIに変換しなければなりません。しかし、これが厄介で、フリー、有料問わず、色々試しましたが、どのソフトで変換したAVIファイルもRegistaxには読み込めません。(※RegistaxはWindows専用ソフトです。画像処理はWindowsOSのデスクトップマシンを使っています)
AVIも保存形式が色々あり、どうやら「非圧縮」「無音声」のAVIでなければRegistaxは対応していないようです。しかし、例えばプロ仕様の編集ソフト「Adobe Premiere Pro」の非圧縮、無音声AVIで書きだしても、やはり読めない・・・どうも、ビデオコーデックが絡んでいるような気がするのですが、そこまで詳しくはないので、ここで行き詰まりました。
それでネットで色々調べた所、以下のアプリを使うことでRegistaxに読み込めたという情報があったので、その通りにしてみました。
1)フリーの変換ソフトMP4Cam2AVIをインストール。
3)MP4Cam2AVIに撮影したmovを読み込み。
4)プログラムモードを「エキスパート」にして、ビデオフォーマットを「no recompression 非圧縮」に、オーディオフォーマットを「no oudio 無音声」に設定。5)保存先を指定し、startボタンで変換&保存。
※FFDShowとx264のインストーラーは不必要なアプリを大量にインストールさせようとするので、チェックを外してインストールしないようにする注意が必要。
これで、一応Registaxに読み込めるAVI変換はできました。ただ、完璧ではなく、何故かStakした画像がモノクロになったり、読み込んだAVIのフレームに黒フレームが大量に入っていたり・・・・解決しなければならない問題が沢山ありそうです。
ちなみに、Webカメラを使っていた時は「直焦点撮影」だったのに対して、デジタル一眼を使う場合は写真の通り「拡大撮影」にしなければ、惑星は米粒のようになります。拡大撮影にはTele Extenderが必要です。アイピースは手持ちで最大の9.7mmを使っています。
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